ペットボトル症候群にご注意を

夏の日差しが眩しく、暑い日が続きます。水分摂取が大事な時期になってきました。


この時期、熱中症や脳梗塞や脱水予防としての水分摂取は、とても重要です。


食事で1L/日は水分がとれるといいますが、それ以外に1.5L強の水がとれるとよいです。




ただ、喉が渇いたからといって、飲み物の内容を選ばないと危険です。


まず、先日も説明した通り、カフェインが入っている水分を多量に摂取する際、一日のカフェイン摂取量をこえると睡眠が浅くなってしまいます。インターネットで「女性 カフェイン 一日の摂取量」などで検索して、コーヒーなどの飲みすぎにも、ご注意ください。


また、先日も説明した通り、アルコール依存症を抱える方々は、お酒を水と考えておられる方もおられますが、脱水になってしまいます。ご注意ください。離脱症状で不安が高まり、睡眠も浅くなったりします。


さらに、糖尿病の方や中高年の糖尿病家系の方、血糖が上がる副作用あるクエチアピンやオランザピンなど向精神薬を内服される方では、糖分入りソフトドリンクを1L以上飲むと、脱水になり糖尿病に似た倦怠感や意識障害を起こす方がおられます(ペットボトル症候群)。


ソフトドリンクを飲むなら、それと同量の無糖の水分もとりましょう。紅茶やコーヒーを私もよく飲みますが、できれば午後15:00までに控えましょう。この時期は、ノンカフェインの水やルイボスティー、麦茶は飲まれても安全です。




なお、水のとりすぎも水中毒に繋がる場合もあります。1日に不安を癒すためなどで3L以上の水を飲み始めると、止まらなくなり蛇口から水を飲むことを止められなくなる人がいます。入院が必要で命に係わります。


何事も節度を大事にしたいものです。


暑い日が続きますので、水分摂取についても、どうぞ皆様ご自愛くださいますよう。

こころとからだ相談クリニック

2019年5月-千駄木開設の心療内科・精神科・内科診療所(保険診療) 四月-オンライン相談開始 Founded in 2019, The Body and Mind Consultation Clinic in Sendagi offers psychosomatic medicine, psychiatry, and internal medicine services.

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