虐待の種類。ノーマライゼーション。

当院ではソーシャルワーカー不在のため、基本的に虐待対応は、より大きな医療機関紹介や行政・警察に情報提供するのみの状況です。しかし、小規模診療所で女医なら暴力をふるい責任転嫁できると考えられる方もおられるのか当院でモラハラを繰り返す方も一定数おられます。


身体暴力をふるわないかぎり、DVや虐待ではないと考え付き添って来られる方も少なくなく、ご自身が大変な育ちのなか、それが普通だと捉えておられるので、難しい面もあります。付き添いご家族がメンタル不調やDVを疑う言動をしていることが多々あります。


虐待は様々な形で現れ、それぞれが被害者に悪影響を及ぼします。虐待関係において、感情的、心理的、言葉の虐待など、身体的暴力以外の暴力が、身体暴力の強力な予測因子としばしば研究で示されております。


 非身体的虐待はしばしば身体的虐待に先行/併発し身体的暴力にエスカレートしえるのです。 


様々な報告がありますが、感情的または心理的虐待は身体暴力の可能性を2~4倍高めるといいます。 JohnsonとFerraro(2000)の研究では、親密なパートナー関係で感情的虐待は身体的暴力リスクを3~4倍高めることに関連するそうです。 他研究のオッズ比は1.5から3以上。


そのため、当院では、その他の本人やご家族の虐待状況について行動を評価しておりますが、加害側の方にお疲れのようだと受診を促しても「言っていることが嚙み合わない、医師が診察室退去をはっきりのべない」など他罰的になり怒鳴られることなどが続き苦慮しております。


*居座りは「今出ようとした」「支払い方法がわからない。お金がない」「会計が遅い」など言い分はあるにせよ防犯カメラに写る滞在時間・行動で判断されます。長め診察は行いますが、長時間居座りや搾取・カスハラを当院は人数体制から歓迎しておらず警察対応とします。


予め、ご注意ください。どうか下記の虐待かもしれないことでお悩みの方も、予めできる限り行政連携できるソーシャルワーカーがいるレベルの大規模病院を事前にご選択ください。主な虐待の種類は以下の通りです。


身体的虐待: 身体的虐待:殴る、叩く、燃やす、怪我を負わせるなど、身体的な危害や暴力が含まれます。また、人の動きを制限したり、その他の方法で苦痛を与えることも含まれます。 


 感情的/心理的虐待: 被害者を操ったり、屈辱を与えたり、精神的な苦痛を与える行為が含まれます。侮辱、脅迫、支配戦術、操作、ガスライティング(現実を疑わせる)などが含まれます。


 性的虐待: これは、望まない接触から暴行に至るまで、あらゆる形態の合意のない性的行為を含みます。また、相手の意思に反して性行為を強要したり、操ったりすることも含まれます。


 言葉による虐待: 言葉で相手を傷つけたり、貶めたり、威嚇したりすること。怒鳴る、悪口を言う、けなす、あざけるなどの行為が含まれます。 


 経済的虐待/金銭的虐待:金銭的虐待とは、金銭の出入りを制限したり、金銭を得させないようにしたり、金銭を操作して金銭を搾取したり、支配したりすることです。 


 ネグレクト: 食事、住居、衣服、医療、精神的なサポートなど、基本的なニーズを提供せず、被害や苦痛を与えること。 付き添いを依頼したものの、自身の病気などを理由に付き添わず、大病院にも転院を拒むなど。


 文化的/人格的虐待: これは、個人の文化的、人種的、民族的アイデンティティの搾取や抑圧を伴うもので、多くの場合、不全感や疎外感につながる。


その他、感情的虐待の一部であるノーマライゼーションにも注意が必要です。身体/感情的問題に関して加害者が被害者の苦しみや痛み、苦痛を否定したり軽視したりするように説得したり強要したりする有害な手口です。被害者は、自分の感情、認識、経験が妥当でないかのように感じさせられます。


このテクニックは、被害者を混乱させ、無価値にし、孤立させ、助けを求めたり、自分が虐待されていることに気づくことさえできなくさせ2タイプあります。 


1. 病気や苦痛の否定 - ノーマライゼーションの1つの一般的な形態は、虐待者が被害者の病気、精神的苦痛、または痛みを否定したり、最小限に抑えたりすることです。被害者は、大げさに反応しすぎている、思っているほど深刻な状態ではない、ある種の感情を抱くべきでないと言われるでしょう。


うつ病、不安神経症、慢性疼痛、疲労など、身体的、精神的、または感情的な健康問題に適用される可能性があります。 例 うつ病を患っている人は、「大げさなだけだ。誰だって落ち込むことはある。」これは、被害者に自分の気持ちを疑わせ、精神的健康の深刻さを認めさせないものです。 


2. 被害者に「健康的な」役割を演じさせる。 - 虐待的な関係の中には、虐待者が被害者に対し、それが明らかであっても、自分が完全に健康で何の問題もないかのように振る舞うよう圧力をかけるものがあります。




上記を診療所で本人や家族が行う場合、器物破損もありますが、暴言・侮辱・支配・ガスライティング、居座り、規則違反、怒鳴る、現実と違う悪口を近隣医療機関や薬局にいい職員を操作、未払い、診療所に付き添いが必要な病状の本人を単独で来院させ放置することが多い、と感じております。


しかも、行っている本人や家族は、自分がハラスメント被害・加害側だと気付いておられないことが多々あります。Googleレビューをご覧ください。大変な環境のなかで虐待に苦しまれていることに気づいておられない苦しまれ周りのせいだと多罰的に法律違反な要求をされる方がおられるはずです。


指摘をしても、関係依存の一種ですので、依存症の否認・正当化ばかりで内省や謝罪はないか心からのものでない振り返れない課題を抱えておられます。人数体制を増やし、行政連携し、専門的医療を行う必要があり、当院では大規模病院や行政・警察に情報提供するなど、初期対応しかできません。


自覚がなくても、以上のように医師から見て心配なケースで、当院は積極的に警察や行政と情報連携してまいります。人数体制不足で長期支援がしがたく転院をお勧めいたします。その旨、考えたうえでご利用くださいますよう、加害側は不注意な方も多いため難しいはずですが、ご検討ください。


被害側の方は、「自分さえ我慢していればいつかこの人は変わってくれる」「この人は自分を愛しているから虐待をするのだというから、もう大丈夫、信じてみよう」と虐待を受けるなか頑張っても、何十年たっても相手は変わらないか、僅かな変化ということも少なくありません。


身体暴力に発展して命の危険を感じられるレベルになる前に、警察の生活安全課(すぐ逮捕にはなりませんが、緊急時シェルター避難など支援団体紹介を手伝われる場合あり)、地域保健所DV相談、法務局人権相談、金銭搾取などなら法テラスや福祉事務所など無料で相談できます。


自殺を考えられる前にできることもございます。支配されすぎて身動きできなくなるまで待つのではなく、男性に依存するだけでなく、人生には他にも生きがいはありますので、有害な関係からは、婚姻生活に関わらず、距離をうまくとられ生き延びられるよう、ご検討お願いいたします。

こころとからだ相談クリニック

2019年5月-千駄木開設の心療内科・精神科・内科診療所(保険診療) 四月-オンライン相談開始 Founded in 2019, The Body and Mind Consultation Clinic in Sendagi offers psychosomatic medicine, psychiatry, and internal medicine services.

0コメント

  • 1000 / 1000