5月末から、不安障害圏を抱える方々の不安が高まって不安止めの頓用薬を増やして、睡眠管理を呼びかけることが続いております。先日の台風前には、頭痛を訴えられていた方も続きました。
まず、不安や不眠が悪化する時期のため、我慢しすぎず早めにお薬を手に入るため、ご予約をおとりください。エビデンスは乏しいですが、特に連日2日不眠が続くようなら、すぐ受診された方が、疲れを残りにくくしてすぐ治る可能性があるため、お勧めいたします。
気圧変化や湿度が高いための気象病には、漢方が効く場合もあります。必要な方は、お申し付けください。もちろん、頭痛には市販の頭痛薬が一番です。当院の内科診療などで処方もできますので、お問い合わせください。
また、熱中症の発症は、気温だけでなく、湿度の影響もうけております。湿度の高い日は、熱中症になりやすいので水分補給にご注意ください。なお、嘔吐・下痢を伴う際は、常温や温めた経口補水液もよいかもしれません。
さらに、湿度が上がり脳の血管の拡張を抑える漢方薬をよく処方しておりますが、それでも効かない梅雨時の頭痛には、ひょっとすると筋緊張性頭痛が混じっているかもしれません。
ただし、片頭痛などその他の頭痛だと悪化する人もいるかもしれず、ご注意ください。
台風到来の日、雨が雨戸を打ち付けると、我が家の湿度計が70%という驚異的な湿度を記録し、この日ばかりは漢方薬が効かず、私も高湿度で気分が悪く息苦しく、頭痛に見舞われました。
熱中症を疑い水を飲み効果ないため、除湿対策をすると湿度は60%まで落ち頭痛も若干軽減しました。梅雨の不調を軽減するため除湿や気温の管理に励みました。
普通の雨の段階では、下記対策を組み合わせると、部屋の湿度計の湿度が下がり始め、多少は頭痛が軽減しました。
・換気(一番安価ですが、防犯にご注意を。暴雨以外なら効果あり)
・換気扇・乾燥機(暴雨以外なら効果あり)
・エアコン(除湿機能・冷房・暖房、暴雨以外なら効果あり)
・布団乾燥機(暴雨以外なら効果あり)
結局、台風が接近して、雨戸に雨が激しく打ち付けるレベルになると、80%から湿度が下がらなくなり、仕方なくカロナール600mgを飲んで治してしまいました。
あまりよくないですが、内服前に布団乾燥機で布団を温めている時、つい布団の上に横たわってみると、なぜか頭痛が楽になることに気が付きました。なお、梅雨はダニも増えるはずで、ダニ退治にもなります(その後、掃除機でダニの死骸を回収するのは必須です)
梅雨で湿度が高まると、過呼吸気味になるため、不安が高まるといいますが、自分の経験から、ひょっとすると身体の緊張も高まっている場合もあるのかな、とぼんやり考えました。私個人、筋緊張性頭痛も合併していたようで入浴やホットドリンクも効きました。
しかし、エビデンスの乏しいことをあれこれ試すより、最終的には処方薬が一番よくきいて早く治るかもしれません。除湿器も買ってみたので、試してみます。ただ、いろいろ試してもうまくいかない時は、漢方や湿布や頭痛薬など処方しますので、お申し付けください。
7月半ばになれば、毎年、内服する薬も減り、過ごしやすい時期になるかもしれません。
今は梅雨時で、過ごしがたい大変な時期です。
症状が軽いうちに頓用薬を使ったり、環境を調整したり、どうか悪化や再発をされないよう、この梅雨も無事に乗り切っていかれるよう、祈念しております。
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