英語診療(外国生まれの方の診療)と依存症外来を中止します。

 残念ですが、2024年4月1日より、後方支援体制や設備人数・警備体制、健康上の理由、保護者による置き去り・クレーム・未払いなど諸事情が続いたため、対応困難と判断し、外国人診療と依存症外来をオンラインも併せ当面中止いたします。

 アメリカ人職員が時に手伝ってくれる状況を考えると続けたかったです。ただ、今年で職員のビザ更新もあり、体制を維持できない可能性も出ております。状況が安定するまで、休止することとしました。

 また、重症患者の保護者による医療ネグレクトも目立ちます。服薬管理や付き添い依頼をしても、保護者が診療所に放置され、病状悪化時、転院や入院を勧めても拒否され悪化すると悪化リスクの説明を聞いていない等と違法な要求を繰り返され診療に支障が生じました。

 行政に支援を依頼しても支援をえられず、甘やかさないよう叱責を受けております。仰る通りかもしれず、依存症、パーソナリティ障害、躁病を抱える方やご家族を1時間以上診察しても足りないと過剰な要求をされ内省も難しい症状あり、クレームと未払いが続きます。

 当院では精神心理療法に力を入れるので、通常より長時間の診療にしております。その分、売上は低いため職員の数を増やすことはできません。そこで、本人も家族も費用も支払われず、複数対応が必要なリスクを抱える方々の診療を、無料で続けることはできません。

 事件性がなければ警備は警察を呼ばないことになっていたはずでしたが、数年前から事件性に関わらず、心療内科や精神科からの警備要請に警察を呼ぶガイドラインの変更があったと警備会社から説明を受けております。そうなると警備費をかけていても呼び難いです。

 文化差を理解しかねる面もあります。気温の高い文化圏の方は極端な薄着でオンライン診療を受けたり、体温の高い文化圏の方は「38度が自分の平熱」と語り医師の感染対策指示に従われず周囲の患者が逃げ出し結局本人は費用を払わず帰宅されたりの対応も続きます。

 当院だけで利用者の責任を過剰に負うのも、依存症の病的関係に巻き込まれてしまうだけのように感じられましたので、当院診療体制と依存症診療が合わない、と考え直しました。

 外国では違法薬物使用が許可されている国もあり、重症度が高い多数で支援が必要な方々も気付かず来院され、専門病院受診を拒否されると、終診にしても、クレームを入れに戻ってこられ、紹介先医療機関の心理士や、利用薬局職員からの苦情も相次いでおります。

 開業後5年目まで一人で頑張りましたが、そんな周囲の環境変化もあり小規模な診療所で女医一人が利用者を沢山の警察や警備に囲まれないよう、重症度の高い方々を警備なしで対応・転院支援するにも限界がある、と健康面の被害が続いたため、判断いたしました。

 なお、当院に通院中の外国生まれの方々や依存症を抱える方の診療は継続いたします。気付かずに来院されても、当院は小規模ですので、転院を依頼いたします。ご来院の際は、ご注意ください。

 今後、終診の方が他病院への紹介状を発行依頼をされる際には、郵送かオンライン診療付で書面やり取りのみで対応し、直接来院と電話でのクレームを禁止させていただきます。当院に多数の予約回線も職員もおらず、一日に何度も連絡を繰り返されても、対応困難です。

 そうした状況をご理解くださった外国生まれの方々や依存症を抱える方々、すなわち、当院通院中の方のみ診療継続いたします。ただ、医療体制や人的資源は病院の規模により違いがあるため当院で対応できない程度の病状悪化時には、終診・転院とさせていただきます。

 自分が負うべきと判断できるだけの責任を負い診療を続けたい、と願っております。

こころとからだ相談クリニック

2019年5月-千駄木開設の心療内科・精神科・内科診療所(保険診療) 四月-オンライン相談開始 Founded in 2019, The Body and Mind Consultation Clinic in Sendagi offers psychosomatic medicine, psychiatry, and internal medicine services.

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