先日、院長は複雑性悲嘆の研修を終了しました。
犯罪被害や自死などの突然死や病死でご家族を亡くした方が、悲しみや故人を追い求める気持ちを激しく長くもつことがあるそうで、複雑性悲嘆と言われています。
ICD-11遷延性悲嘆障害, DSM-5持続性複雑死別障害として提唱された新しい概念のようです。
大事な人を亡くしたら誰でも悲しく辛いものですが、強い情動的苦痛が消えることはなくても、時間と共に軽減するかもしれません。
しかし、なかには6カ月以上(ICD-11)、もしくは一年以上(DSM-5)、強い情動的苦痛が続き、機能障害を引き起こす場合もあります。
複雑性悲嘆が絡むとうつ病の治りが悪かったり、依存症治療中に複雑性悲嘆が隠れていたり、友人や家族が苦しんだ経験から研修を受けたいと願っていました。
国内研究で科学的根拠が十分にあるという評価尺度、海外でしか効果があるRCTは行われていないCGTという治療法を学びました。
日本でも早く治療効果に科学的根拠が得られるよう祈るばかりです。
当院の治療にも活かしていければ、と願っております。
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